商工会は、売上向上や利益の確保を目指す支援を行います。
商工業者の約8割を占める小規模事業者の方々は、地域に根差し、地域の雇用を維持し、地域住民に必要な商品・サービスを供給するという、大切な役割を担っています。
商工会は、小規模事業者の皆様に寄り添って、売上向上や利益の確保を目指す支援(経営発達支援事業)を行います。
中期的な経営計画の策定と実施を支援
企業であれば、あたり前に試算表、顧客リスト、売上分析、経営計画などを作成していますが、小規模事業者で経営計画を策定している方はあまり多くありません。
毎月、棚卸や試算表を作り、きちんと管理するだけで効果は期待できます。経営計画を立ててこなかった小規模事業者の方ほど、経営計画を立てることの効果は大きいです。
商工会は、小規模事業者の皆さんをサポートして、経営計画の策定に取組み、策定後もPDCA(計画・実行・検証・修正)を中期的にフォローいたします。
また、策定した計画をもとに国・県・市が創設している補助金等の申請にも活用いたします。
具体的な支援の内容
1. 経営状況を分析して、自社の強みと弱みを把握
2. 経営計画の策定と、確実な実行を伴走支援
3. 的確な経営判断をするため、情報収集と提供
4. 実現可能な販路開拓・販路拡大の取組みを支援
5. 補助金申請・助成金申請にも活用
1. 経営状況を分析して、自社の強みと弱みを把握
自社の経営や業績を評価されることは、経営者の通知表をもらうようなものでもあり、あまり面白くありません。「今でも結構うまくやっているし、商品の特徴もよくわかっている。経営分析なんて面倒くさい」と考える人も、おそらく多いのではないでしょうか。
しかし、自社の強みと弱みがはっきりわかることは、経営者にとって、励みにつながります。
経営状況を分析して自社の特徴を把握していただきます。
2. 経営計画の策定と、確実な実行を伴走支援
自身の中に「こうしたい」という考えを持っているものの、結果に対する不安も併せて抱えている方は数多くおられます。
事業を行う上で、100%成功するという保証はどこにもなく、失敗した責任は自身が負わなくてはならず、大きなリスクを取ることはできない。でも挑戦してみたい。そうした経営者にも、頭の引き出しに入ったアイデアを整理してもらい、一歩を踏み出していただきます。
経営計画の策定後は、商工会の職員が定期的に事業所を訪問し、計画の確実な実行を支援します。
3. 的確な経営判断をするため、情報収集と提供
小規模事業者の商品に「売れる商品を作る」という視点に欠けているケース(プロダクトアウト:製造者本位)が見受けられます。新商品を開発して展示会や商談会で売り込む場合、買い手(消費者・バイヤー)のニーズを踏まえたものでないとなかなか成果に繋がりません。市場を意識(マーケットイン:顧客本位)した考えで商品・サービスを製造・販売するため、情報の収集と提供し、どのようなターゲットに対し、どのような行動をとればよいか方向を定めます。
4. 実現可能な販路開拓・販路拡大の取組みを支援
小規模事業者が直面する最大の課題である営業(販路開拓・販路拡大)について、小規模事業者の多くは製造者であり営業マンです。また経営資源(人材・設備・資金)にも限りがあります。
そうした経営状況を踏まえ、適正な販路を定め、実現可能な市場・顧客に対し、一時的ではなく、中期的に利益をあげられる販路を目指した営業を支援します。
補助金申請・助成金申請にも活用
中小企業者・小規模事業者の方を対象にした補助金に「ものづくり補助金」「持続化補助金」がありますが、補助金申請には、経営計画書は必須です。
策定した経営計画は、自己負担を軽減できる資金調達手段として、補助金申請・助成金申請にも活用いたします。